自転車の調子が悪い?それ、ベアリングが原因かも!

ある週末のこと。通勤用のママチャリを漕いでいると、いつもより進みが悪い。チェーンや空気圧を疑ったけれど、どこも異常なし。ふと調べてみると、原因は「ベアリングの劣化」でした。
ベアリングは、自転車のホイールやクランク、ハンドルの回転部分に使われている、小さな金属球が入った重要パーツ。劣化すればペダルが重くなったり、車輪の回転が鈍くなったりします。
でも安心してください。このベアリング、実はホームセンターで買えるうえ、自分で交換できるのです。本記事では、自転車のベアリングについて、交換の目安・手順・必要な道具、そしてホームセンターでの買い方まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します!
ベアリングって何?構造と役割をやさしく解説
ベアリングとは、金属製の球(ボールベアリング)や筒(ローラーベアリング)などを使い、回転部分の摩擦を減らすパーツです。自転車では以下の部位に使われています:
- 前輪・後輪のハブ
- クランク(ペダル軸)
- ヘッドパーツ(ハンドル回転部)
特に前後ハブの中に入っている「カップ&コーン式ベアリング」は、自転車の滑らかな走行を支える心臓部です。ここが傷んでいると、ペダルがゴリゴリと重くなり、走行性能も著しく悪化します。
ベアリングには主に以下の2種類があります:
- カップ&コーン式:整備がしやすく、玉(ボール)だけ交換可能。
- シールドベアリング:密封されていて寿命が長いが、交換時はベアリングごと取り替える必要があります。
ホームセンターで手に入る!自転車用ベアリングの種類と選び方

玉押し式・シールド式など、主なベアリングのタイプ
自転車のベアリングには大きく分けて以下の種類があります:
種類 | 特徴 | 購入のしやすさ(ホームセンター) |
---|---|---|
カップ&コーン式 | 一般的な自転車のハブに多い。玉がむき出しで整備しやすい | ◎ |
シールドベアリング | 密封されており、ホコリに強いが交換しにくい | △(取り寄せが必要な場合も) |
ボールベアリング単体 | 玉だけ交換可能。ホームセンターでも売られていることが多い | ◎ |
ホームセンターで探すときのポイント
- 寸法を正確に確認(内径・外径・厚さ)
- 用途を伝える:「自転車のハブ用です」と言えば店員が案内してくれることも
- グリスも一緒に購入(高温・耐水性タイプがおすすめ)
ベアリング交換に必要な工具はホームセンターで揃う!

必要な工具一覧(カップ&コーン式の例)
- 15mmハブスパナ
- モンキーレンチ
- グリス(自転車用)
- ピンセット or マグネット棒(ベアリングボール回収用)
- パーツクリーナー
- ラバー手袋
これらすべて、ほぼすべてのホームセンターで入手可能です。
工具選びの注意点
- 専用品でなくても代用可能なものが多い
- ただし、ハブスパナは専用品推奨
- 工具セットの購入も◎(3,000円程度〜)
初心者でもできる!ベアリング交換の手順を解説
STEP1:車輪を外す
クイックリリースやナットを緩めてホイールを外します。ブレーキに注意!
STEP2:ハブの分解
片側の玉押しナットを外します。スパナ2本で挟んで反時計回りに回すのがコツ。
STEP3:古いベアリングを取り出す
マグネットやピンセットで玉をすくうように取り出します。
STEP4:内部を清掃
パーツクリーナーと布で、古いグリスや汚れを落とします。
STEP5:新しいベアリングを入れる
グリスを塗って、新品の玉を正しい数だけ並べます。1つでも忘れると回転に影響!
STEP6:再組立と調整
玉押しナットを締めすぎず、「ガタなし&スムーズ回転」を目安に調整。
気になる費用は?ホームセンター活用でコスパ最強!
内容 | ホームセンター価格相場 | 備考 |
---|---|---|
ベアリングボール(10個) | 約200円〜 | 自転車1輪分に充分 |
グリス | 約300〜800円 | 耐水性タイプ推奨 |
ハブスパナ | 約1,000円〜 | 工具セットなら割安 |
合計(DIY) | 約1,500〜2,500円 | 工賃ゼロで節約! |
一方、自転車屋で交換してもらうと約3,000〜6,000円程度が一般的です。

ベアリング交換の頻度と交換時のサインとは?
交換目安
- 3年に1回程度(使用頻度が高いならもっと短く)
- 雨の日に乗ることが多い人は注意!
要交換のサイン
- ゴリゴリとした感触
- 空転が短くなる
- 異音(キコキコ・カチカチ)
ホームセンター活用の注意点と裏ワザ
注意点
- ベアリングのサイズは事前測定必須(ノギスがあると便利)
- 必ず「スチール製」か「ステンレス製」かを確認
- 高速回転部には自転車用グリス推奨(潤滑油ではNG)
裏ワザ
- グリスは釣具コーナーのリール用でも代用可(耐久性あり)
- 工具は100均の自転車コーナーでも探せることあり
- 型番が分かるならホームセンター取り寄せサービスも活用可
自転車ベアリングの交換手順【初心者でもできる!】
「本当に自分でできるの?」と思うかもしれませんが、以下の6ステップで可能です。
🛠 交換手順(カップ&コーン式の場合)
- ホイールを外す
→ クイックリリース or ナットで固定された車輪を外します。 - ハブのナットを外す
→ ハブスパナで片側の玉押しを回して外します。 - ベアリングを取り出す
→ マグネット棒かピンセットで、ベアリングを1粒ずつ丁寧に取り出します。 - 内部を清掃
→ パーツクリーナーを吹きかけ、布で古いグリスや汚れを除去します。 - 新しいベアリングとグリスを装着
→ グリスをハブ内部に塗布し、ベアリングを規定数入れます。 - 再組立と調整
→ 玉押しを締め、ガタがないけどスムーズに回る状態に調整して完了!
整備したら走りが全然違う!ビフォーアフター体験談
実際に筆者が交換を行った際、走行感はまさに「新品のような軽さ」に戻りました。
特に感じたのは以下の3点:
- ペダルが明らかに軽くなる
- 坂道での負荷が減少
- 空転時間が長くなり、音が静かになる
たった数百円〜数千円のコストで、これほどまで走行が改善されるとは正直驚きでした。
よくある質問|Q&Aで疑問を解消!
Q1. ベアリングの交換頻度はどれくらいですか?
→ 通常使用なら3年に1度が目安です。雨天走行が多い方は、1〜2年に1回の点検を推奨します。
Q2. 工具が1つもない初心者でもできますか?
→ モンキーレンチやハブスパナがあればOK。ホームセンターで工具セットを購入すれば、他の整備にも使えます。
Q3. ベアリングの数は何個必要?
→ 一般的に前輪10個、後輪12個の玉が使われていますが、車種によって異なるため、分解前に必ず確認しましょう。
Q4. グリスはどれがいいの?
→ 自転車専用グリスがベストですが、ホームセンターの釣具コーナーで売っている「リールグリス」でも代用可能です。耐水性に優れておりコスパ抜群です。
Q5. 調整が難しい…うまくいかない場合は?
→ 玉押しの締め具合は「ガタがなく、でも固すぎない」が基本。回転が重いときは緩め、ガタつくときは締める…を繰り返して微調整しましょう。
まとめ|ホームセンターとDIYで整備の楽しさを再発見!
「自転車の整備なんて、自分には無理」――そう思っていた方も多いはず。
でも実際には、ホームセンターを活用することで、必要な工具もパーツも手に入れられます。
そして何より、自分で整備した自転車に乗るのは、格別の達成感があります。
ベアリング交換は、やってみると意外と簡単。初めてのDIY整備としてもピッタリです。
休日にぜひチャレンジして、愛車をもっと快適に、もっと長く乗ってみませんか?
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